日々変化する社会の中でどのようなお金の教育を子どもにしたらいいんだろう?
お小遣いはあげるの?あげないの?お金に慣れていないと大事なところで判断ミスをすることもある。(私の実体験 笑)逆にお小遣い制を導入すると、お金が定期的に入ってくることに慣れ、定期的に入ってくるという安心感から入ってきては使う癖がつくという話も聞きます。
子どもとお金との関わりをどうするのか悩んだ果てに『ユダヤ富裕層が13歳までに学ぶお金のルール』という本を購入しました。(子供向けかと思ったら、大人でも子供でも参考になる書籍でした)
ユダヤ人は2000年もの長い歴史の中、土地を持たずに生き抜いてきた民族です。
変化する社会、立場の弱い中で生き抜いたユダヤ人の教育にあやかろうと読み始めました。
その中で響いた言葉や文章を取り上げていきます。
子どもに日常的にお金の話をする
お金の教育をするのは当たり前
・どのように資産形成をするのか?
・住宅資金にいくらかかるのか?
・教育資金にいくらかかるのか?
・老後の暮らしにどれくらいお金がかかるのか?
などなどお金の基本を子どもに教育。
確かに私自身も親から生きるためにどれくらいのお金がかかるのか教育を受けてこず、自分で調べてもあまりピンときていませんでした。
なので行き当たりばったり生きているように感じてしまいます。ライフプランを立てるにしても、住宅資金にいくらかかったのか?教育資金にいくらかけたのか?老後の予定はどうするつもりなのか?そんな話を親ともしていないので、いまいち実感がわかず、数字を出してもピンときませんでした。
でも子どもにはライフプランを立てれるくらいにはお金の話を伝えていきたいと思いました。
家庭内教育で子どのも情熱を引き出す
・ユダヤ人は教育にお金をかける
・学校から帰ってきた後は、アフタースクール(家庭内教育)
(アフタースクールといっても教育係は祖父母や父親、母親の誰か一人)
・好きなことを追求できる力を身につける
・子供が好きなことや興味のあることを見つる
・好奇心を刺激する環境づくり
・金銭面的にも精神面的にも全力でサポート
一代で財を築いた有名なユダヤ人は「子供の情熱を引き出す教育」を受けてきたそうです。
テストでいい点数を取るということを目的に教育をするのではなく、自分の得意なこと、好きなことを探求し伸ばす力をつける教育をするというのには目からウロコでした。
子供の苦手なことを克服するためにお金を使うのではなく、子供のやりたいことを伸ばすことにあまりお金を使うようです。
子供の苦手なことばかりに目がいき、子供の好きなことが何かあまりわかっていないことに気づきました。
5つの基本姿勢
①自己管理:自分をしっかり管理する(CONTROL)
②正直:正直に生きる、嘘をつかない(HONEST)
③自己抑制:誘惑に負けない(RESTRICTION)
④自己規制:日々学ぶ(DISCIPLINE)
⑤適正:身の丈にあった生活、身の丈にあった報酬(DECENT)
5つの基本姿勢…楽しくなさそう…!!!と思ってしまいましたが、ユダヤ人の歴史を考えると納得もします。迫害されてきた歴史が長いので、お金持ちになっても欲に溺れず、自分を律することで身を守ってきたのかもしれません。
豊かになるとその分周りから妬まれることや足を引っ張られるリスむもあったのかもしれません。生き抜くためにこの5つの基本姿勢を編み出し、そんなリスクと距離をとっていたのかもしれません。
寄付をする
自分の欲望のためだけではなく、社会貢献のためにもお金を増やすと考えた方や資産形成のモチベーションが高まる。
本の中でも何度も寄付という言葉が出てきます。他のユダヤ人の話の本でも「人のためにお金を使えば、長く幸せになれる」という言葉に出会いました。幸福なお金との付き合い方のポイントになりそうですね。
【大人の場合】入ってきたお金は3つに分ける
お金が入ってきたら短期・中期・長期で分けて管理します。目的別にお金を分けるなんてなるほどですね!
①短期:すぐに使うお金
・生活費、身内や友人の結婚式、引っ越し、旅行、半年以内に必要になりそうな最低限のお金
→流動性資金として銀行等に預ける
②中期:5年から10年以内に使うお金
・海外旅行、住宅購入費用、リフォーム代、車を買い換えるお金、結婚費用、子供の入学費、5〜10年の間にやりたいこと、起こりそうなことに使うお金
→目的を確実に達成するために、1%以上の利率で10年以内に解約しても手数料のかからないところに預ける
③長期:10年以上先に使うお金
・10年以上先に成し遂げたい目的、子供の教育資金、老後の資金
→長い時間を味方につけて複利が効くものへ分散投資
お金を貯めたい、だけど貯めるだけで人生を終わらせるのは嫌だ。バランスよくお金を貯めて、バランスよくお金を使いたいと思っている方への解決方法になりそうです。
【子どもの場合】入ってきたお金は3つに分ける
子どもの場合でも3つに分けますが、短期・中期・他の人のためのお金という分け方をします。目的別で分けることは変わりませんが、他の人のためにお金を使うというあまり馴染みのない貯金項目があります。
①学校で必要なものやおやつなどを買うためのお金
②今すぐではないけど欲しいものを買うためのお金
③家族や友達にプレゼントを買ったり、寄付をしたりするためのお金
②の目標達成のためのお金はそのまま寝かせておくのはもったいないから投資に回すというのは納得ですね。2024年新NISAが始まった今、私たちにとっても投資というのは身近なものになっていると思います。このお金の分け方は子どもたちへの金融教育としても第一歩になりそうです。
ちなみにうちはわかりやすく、②の中期の貯金は私たち親に預けると年利10%の配当金がつくという形をとっています。
厚切りジェーソンさんのお小遣い方を導入しています。
すぐに使わないお金は投資に回す
ユダヤ人の間では小学校1年生くらいから投資について学ぶそうです!
例えば…
・複利と単利の違い
・株式とは何か
・世界にはどんな産業があるのか
・社会はどんな仕組みなのか
・すぐに使わないお金は投資で増やすこと
立派な大人の私でもなんとなくしかわからないのに、小学1年生からエリート金融教育を受けているユダヤ人の方々が、富裕層になるのは必然だと感じました。
長い年月をかけて、金融教育を受け、金融について考えていたら、そりゃ違いは出てきますよね。
ユダヤ流お小遣いシステム
なんのために増やすのか、具体的な目的を設定する。
①今一番欲しいものは何か?一番やりたいことは何か?
②どうして欲しいのか?どうしてやりたいのか?
③そのために何をチャレンジするのか?
④一括でお金を渡すのではなく、小分けに渡す
⑤成果報酬で渡す
⑥渡したお金は3つに分ける
漠然とお小遣いを渡すよりも、社会を知る経験になる渡し方をしているように感じました。
最後に
いかがでしたか?この時点で本の半分ほどの内容をピックアップしました。ユダヤ人がお金持ちと言われる理由がわかったような気がしました。お金とこんなにも真剣に向き合っている民族はそういないでしょう。お金との付き合い方は彼らにとって生きるための知恵だったのでしょう。もっと読んでみたいなと思ったら書籍もおすすめです。
地に足ついたお金との付き合い方ぜひ取り入れてみてくださいね。